ネパ-ルのお祭り その五回目
一回目から四回目までは、ネパ-ルのダサイン大祭とティハ-ル祭をそれぞれ一回づつ写真で見てみた。
今回は第三回目に見たダサイン大祭の引き続きを、ダサイン大祭の二回目として写真で見てみる。
参考文献
ネパ-ル
アジア読本ネパ-ル
外務省在ネパ-ル大使館ホ-ムペ-ジ
ダサイン大祭の二回目
ダサイン大祭はヒンドゥ-教の神ドゥルガー神が邪神に勝利したことを祝うお祭り。
ネパ-ル語でダサインを दशैंと書き、ビジャ・ダサミ विजया दशमी とも云う。このお祭りはネパ-ルだけでなく、ネパ-ルと地続きのインドの西ベンガル州ダ-ジリンやシッキム州・アッサム州・メガラヤ州、又ブ-タン国などでもお祝いされている。ネパ-ル国内のヒンドゥ-教徒以外の宗教や、ブ-タンは国教としてチベット仏教を信仰しているなど、ヒンドゥ-教徒以外の宗教でも行われるお祭り。
ヒンズー教の暦(ネパ-ル歴)によって毎年祭りの開始と終了日が決められる。ゆえに西暦では毎年開催日が変わることになる。
祭りが始まると学校や企業そして行政機関など約10日間の休みに入る。学校等の教育機関は2週間も休む。日本のお正月とお盆が一緒に来た様だ。
2016年のダサイン祭は、ガタスタパナ(鉢おさめ)が10月2日(月曜日)、フルパティが10月8日で、ティカ(ビジャ・ダサミ)の日が10月11日(火曜日)。
ガタスタパナから七日目がフルパティ「Fulpaati」の日である。ネパールでは国王がいた時までは、この日にゴルカにある国王の実家からジャマラをカトマンドゥに持ってくる儀式の日であった。
2017年のダサイン祭は、ガタスタパナが9月22日(土曜日)、フルパティが9月27日で、ティカ(ビジャ・ダサミ)は9月30日(日曜日)。
ジャマラ
ダサイン大祭の初日は、ガタスタパナと云われる鉢おさめ儀式から始まる。初日にカラシュと云う儀礼などに用いる特別な容器の鉢に、砂を入れ聖水を注いで、大麦の種を蒔いて芽を出させる。この儀式以前は、家父長または司祭によって実行されていた。
十日ぐらいでこの種が5~10センチぐらいの黄色い苗に成長する。これがジャマラというものでティカの日に年配者から配られる。
最終日には大麦の芽のジャマラを男は耳に挟み、女性は髪飾りつける
ダサイン大祭15日間の6日目、ダサイン大祭の伝統的な遊びのバンブ-スイングが、あちこちの町内会の空地で、大人も子供も遊び始める。バンブ-スイングとはダサイン・ピンと呼ばれている竹製のブランコを作って遊ぶこと。これは町々の町内会から依頼されて、若者のブランコ造り集団が二日目前くらいから作り始める。町内の空地に長い竹を持ち込んでブランコを作製する。このブランコ造り集団、空き地に寝泊まりしている。
お祭り後半の10日間は色々な行事が続く。その7日目は旧王宮や街中のトゥンディ広場に、多くの人々が集まって神に祈りを捧げる。トゥンディ広場には、王様の時代には王様が列席した。現在は大統領などが出席して神に祈り国軍兵士による悪魔祓い儀式が行われる。私はネパ-ル王の時代に、国王列席のトゥンディ広場での儀式に参加したことがある。
ビレンドラ国王列席のトゥンディ広場 1991年
今日のダサイン大祭の二回目はここまで。後日にダサイン大祭の二回目を写真で見てみたい