ネパ-ルのお祭り その四回目
前回の一回目は女性のお祭りティ-ジュ祭、二回目はお祭りでの各家庭のプジャのティカ儀式、三回目はネパ-ル全国で行われるダサイン大祭を写真で見た。
今回の四回目は、ティハ-ル祭を写真で見てみる。
参考文献
ネパ-ル
アジア読本ネパ-ル
外務省在ネパ-ル大使館ホ-ムペ-ジ
ティハ-ル祭 Tihar
ティハ-ル祭は5日間にわたって行われるネパ-ルの収穫祭。
前回のダサイン大祭がネパ-ルで一番大きなお祭りと云われているが、私がここ10年間ネパ-ル生活をしていて感じた経験では、このティハ-ル祭の方が興味深い。
各家庭でのお祭りの準備に時間やお金をかける。そして家庭で行われる行事や儀式は厳かであり、又楽しい。ネパ-ル語でディワリ-と云われる日に、ヒンドゥ-教ラクシュミ-女神を各家庭の戸口にマンダラを画き、家の中まで導きのトレ-スを描いて灯明を揚げ迎える具体的な儀式と、最終日の五日目に女性の守護力を男性に与えるティカの儀式が厳かに行われる。
ティカの儀式は、ダサイン大祭の親戚一同が楽しく行うのに比べ、ティハ-ル祭のティカは7色ティカで儀式は丁寧だ。ガイド本などでは姉が弟をヤマ王から救う、と書かれたりしている。が、私が実際のティカを見た限りでは、年下の女性が歳上の男性に行っている。ダサイン大祭では男女が入り乱れてだが、ティハ-ル祭で女性にするのを見たことがない。
お祭りには色々な儀式がある。一日目はカラスのプジャ、二日目は犬のプジャ、三日目は牝牛のプジャ。四日目と五日目は聖なるキッチンの場で家族の健康や無事を祈る。五日目は男性を死の閻魔王(エンマオウ)ヤマ王の手から救い出すバイ・ティカの日。カラスや犬、そして女神の象徴の牝牛には花輪をかけ、ごちそうを食べさせる。
又、四日目は、ネパ-ルのカトマンドゥに多くが住むネワ-ル族の新年にあたる。街の中には新年を祝う横断幕が張られてお祝いする。
子供達のティハ-ル祭もある。バイリ-と呼ばれ、日本のお盆に子供達が家々を廻って、昔は「ロ-ソク出せ出せよ」とさけびながら、今は家々からお菓子をもらい歩くのと同じだ。ネパ-ルの子供達が家の前で歌を歌い、踊りを踊ってお小遣いを集める。
ティハ-ル祭プジャのバイ・ティカの儀式
まずは女性が線香を焚きお祈り
次いで女性が聖水と花を、儀式を行う部屋の一画に描いたマンダラに降りかけお祈り
糸を編んだものを男性の首にかける(名前不明)
赤色のティカをする
女性が器に4灯明を灯す
花輪を首にかける
花を何回も頭の上へかける
七色のティカ
女性が男性に贈り物
そして最後にテイカをしてもらう人がご祝儀を返す。ダサイン大祭ではティカをする年長者が若い人にご祝儀(お小遣い)を渡すが、ティハ-ル祭ではティカをしてもらった男性が、女性の足元にひざまずいてご祝儀をあげる。もらう方も厳かに受け取る。
儀式が終わると、私達のようなお客様を交えて食事。昨年は食事後に皆で花火をして遊んだ。
ヒンドゥ-教のティハ-ル祭
道路は飾り付けられる
四日目がネワ-ル族の新年
主賓やお客様に掛ける花輪などのバザ-ル イヌなどの動物にも
ティカの主賓やお客様へのお土産 パツクされたお菓子など
お祭り二日前から街は買い物客で溢れる
買い物の日 道路は渋滞
七色のティカの粉