ネパ-ルの結婚WEDDINGを7回綴った、ネパ-ルと日本の格差・差別について、
今回は日本の情況を少し考えてみる
ネパ-ルのネワ-ル族の結婚と祝賀会を7回に亘って写真で見てみた。この間、ヒンドゥ-教の教義にあるカ-スト制度をネワ-ル族とその他のカ-ストの対比で少し書いてみた。
今日1月5日の北海道新聞朝刊に男女間格差を世界144ケ国の順位が掲載されている。7回で綴ったネパ-ルの結婚から明らかになったカ-スト間の差別と男尊女卑を数字などから視てみたが、憲法規定にヒンドゥ-教を国教とすることや王を国王とすることが、1990年前後からのネパ-ルの民主化で、徐々にではあるがカ-スト間差別や男尊女卑も改善されている。国王の退位と合わせて国王讃歌の国歌も改定された。
では日本はどうなっているのだろうか。
今日の道新に載っている「日本の男女間格差の世界各国とのランキング」で客観的に見てみよう。
私が考えるにネパ-ルの民主化の最大成果は憲法改正と、それに伴なっての人々の差別解消だったと思われる。政教一致から政教分離に、国王絶対政治から国民主権に。そして国王讃美の国歌を国民主権の国歌に。これらは一つとして切り離せないものだったが、三位一体の民主化だったと思う。
北海道新聞朝刊2017年1月5日記事から
世界144カ国における日本の男女間格差ランキング
政治分野
女性議員が少なく、女性首相も居なかった 2015年順位104位→今回103位
経済分野
男女所得格差が大きい、女性管理職少ない 2015年順位106位→今回118位
教育分野
高等教育に男女格差が生じている 2015年順位 84位-→今回76位
健康分野
寿命の長さと出生男女比が評価された 2015年順位 42位→今回40位
分野の総合
政治や経済分野で女性の進出が遅れている 2015年順位101位→今回111位
コバン村からネパ-ルヒマラヤ・ダウラギリⅠ峰