koyaken4852のブログ

ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

ネパ-ルのフラット

 9年前からネパ-ルのカトマンドゥで暮らしている。

 と云ってもネパ-ルのビザ(滞在許可)は、最大で5ケ月なので、札幌と行ったり来たり。

 サラリ-マンとして会社に勤務していた時は観光で通っていた沖縄の宮古島にアパ-トでも借りて冬の寒い時期に住もうかと考えていた。それが退職して直ぐにネパ-ルの観光旅行に来て、考えが変わったのだ。

 この時は3月から4月にかけて、ネパ-ルのタライ地方の一番西側のインドとの国境を目指した。バイラワまでフライトし、チトワン世界自然遺産からお釈迦様の生誕地ルンビニなどをゆっくり観て、路線バスで最西のマヘンドラナガルを目指した。ところがである、インドとの国境を挟んだタライ平原の3月4月の気温は、太陽が登ると直ぐに40度を超える。お昼にはなんと45度だ。それと蚊には参った。昼歩き回っている時には感じなかったがホテルやレストランに入ると、体じゅうに蚊がまとわりつくのだ。ホテルの部屋には蚊取が常設されていたが、レストランでは食事どころではない。

 フラットの話なのにネパ-ルの気温と蚊の話になりつつある。話を戻そう。

 カトマンドゥに最西をあきらめてネパ-ルガンジから路線バスで戻り。そして、後々に友人になるレストラン兼貸間の経営をしていた人に出会った。貸間一日10ドル。これだと思ったのがカトマンドゥに借家を借りるきっかけとなった。女房も1985年ころからネパ-ル通いをしていたせいもある。

 ネパ-ルの雨季明け9月にフラット探しに来ネ。

 十日間も毎日借家探しに明け暮れ。

 エ-ジェントのガイド2名を借りてフラット探し。ラジンパットエリアを中心にネパ-ル人の昼食後の10時ころから3時まで、毎日だ。2日目に覗いた3階建ての1階か一番良かった。家具付きもバッチリだ。ここを除いた全てが、掃除をしても仕切れない程の汚さだったのが。TO・LET、と看板みたいに出ている処も出ていないところもくまなく見て回った。。TO・LETは貸間や貸事務所ありの印。一ケ月16000RSで契約。すぐにベット2台とテ-ブル・ソファ-の注文。寸法を手書きして特注した。ネパ-ルの人件費は機械製品の製作費よりも安く、店頭の製品と特別注文の物と同じ価格なのだ。全部で10万RSで、大家さんの紹介でそこから一割引。寝室にはダブルベットと居間の背の高いテ-ブルでは使用に不便なので特注となった。

 そして、ネパ-ルの家は鉄筋コンクリ-ト作りで壁はレンガの上にモルタル。これでは時計を掛けたり絵や写真を貼るところがない。それで日曜大工でコンパネと塗料を買い、壁一面にコンパネをコンクリ釘で張り付け塗料を綺麗に塗った。勿論大家さんの了解があって。

 これを見ていた大家さん。早速2階の自分の使うフラットの居間を、大工さんを呼んで全面造作を始めた。ほとんどの家の壁は、モルタル壁に無理やり釘を打ちつけている。日本から画鋲を持ち込み色々なものを貼ることができた。コンパネは電気のソケット部分の穴を丁寧に空けるなど、大工さん顔負の作り。

 カトマンドゥ市内には一丁画に数軒の空き家(階部分のフラット)がある。しかしどこも汚く、掃除に一週間もかかると思わせる程だ。わたしの大家さんは若い時に日本に何度か来ていて、街の中も家の中もきれいに使うものとの認識がある。そのせいなのかも知りない。大家さんの奥さんも、日本訪問後の私に話す一言は、綺麗だった。

 2年半で借家の契約を解除して日本に戻るときだった。タメ-ルと云う外人街で外人の女性相手に呉服屋をしている日本人女性経営者に、帰国すると話したところ、この女性の知人がすぐにでも入居できる家を探しているとのこと。その男性は私の帰国前日に車で見に来てくれた。後から聞いた話ではなんと私が帰った次の日に入居した。

 ここからが又面白い。この男性Tさんは家賃の値上がり時に、隣の家の一階に引っ越している。そして隣の家の一階がこの家の大家さんの親戚が移り住むことで、又違うところに移り住んだ。この時はさすが大家さんも気が引けたか、一緒にフラット探しをしてくれていた。昨年のネパ-ル大地震以後、前の大家さんから、いつカトマンドゥに来ないかと3回も電話をもらっている。そして今年の4月だったか、電話で隣の一階が空いているから来いとのこと。来てみるとなんとTさんが出た隣の一階が、今私の住んでいるフラットなのだ。親戚は地方に移り住み、もう戻ってこないのだそうだ。

 そのTさん。私がカトマンドゥに来るたびに日本食レストランで出会うのだ。彼、日本の海外援助の仕事でネパ-ルに来て、その会社を辞めて日本酒を輸入する仕事をしているらしい。

 ハハなんと云うことか。

 ちなみに今の大家さんの名前は、プルナ・マン・ランジットカァルさん。

 

左の家が元大家さんの家 その右側のレンガ色か今住んでいる家

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今住んでいる家の居間と寝室

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